僕は、その所謂、甘いものが苦手な男なのである。
決して男ぶって(時代錯誤)とかではなく、食べれないのだ。
ピエールマルコリーニの高級チョコなら食えると自慢したのだろ。と勘ぐった諸君。生き急ぎすぎだ。
「この週末、いかがお過ごしですか
もし予定が空いていればご飯一緒にどうですか」
この誘ってきた女性は学生時代の先輩で、髪は黒髪ロング、色白で目は切れ長。身長は150近くだが、160を超えているようなオーラをだしている。
先輩が卒業する時、プレザーのバッチをもらいに行って見事に撃沈した相手である。普通逆でしょなんて笑われたけど、その普通が時代が変わって普通じゃなくなっているから怖い。
「是非ご一緒させてください」
そう言って会うことになった去年の今頃。
学生時代の憧れの人と銀座で会う。
誘われた側だが、そこは男の性、カッコつけて銀座の筑紫楼なんかに行ってしまい、給料日までを逆算してみる。
入口の大きなフカヒレ先生
「ははは、だいぶ背伸びしたなこの若造。」
入口の噴水みたいなものも、皿の上のオブジェみたいな布を見ても背伸びをしたのは明らかだった。
というのも、目の前には憧れだった人。
より一層綺麗になったか、いや前から綺麗だったか。
酸辣湯麺を食べ、噎せたのと同時に既婚者であることを知らされて、そこからの記憶はない。
今日はありがとう。よかったら食べて。
そう言ってもらったピエール・マルコリーニのチョコ。
これが2.300円で買えるものではないことは僕でも知っている。
これが僕の昨日みた夢だ。
既婚者が誘ってくるあたりからおかしいなとは思っていた。
それでは聞いてください。JUDY AND MARYで「そばかす」
JUDY AND MARY|そばかす [Sobakasu] (1996年)